「そりゃないぜ(ダンさん)フレジャー」

今からン年前。
ダンさんと付き合いはじめた頃のお話し。

ある時、ダンさんの親友夫婦のおうちに遊びに行くことになった。
行く前から、
「じょーの嫁さんは、可愛いで」と聞かされていた。
へ〜、どんな奥さんなんやろうか?!私より年下で、美人妻……うへへへ……
と期待しながら、おうちへ足を踏み入れる私。

な、なんと、想像以上の可愛い美人!もう、びっくりしましたがな!
「は、はじめまして〜〜」と緊張しつつ、その日はおいしくご飯をおよばれして、じょー夫妻宅を後にする私達。

帰り、車の中で私は感慨を込めて「ほんまに可愛いなぁ」とダンさんに言った。

その時、ダンさんは満面の笑みを浮かべて、気持ちのありったけを込めて、私に向って言った。
「そやろ?ほんま、うらやましぃわあ!なぁ?思えへん?」

……へ?

だ、誰に言ってるのかしら、この人……?
……私はあんたの「男友達」かぁい?!一応、「付き合って下さい」と告白した、あんたの彼女じゃないのかい?!そりゃ、あいちゃんのあまりの可愛さには、おしっこちびりそうになったけどさ。別にじょーくんの事はうらやましくないよ?!

少々呆れながらも「そ、そやなぁ。ごめんなぁ、あんなに可愛くなくて(はらいせに嫌味)」

その時、あの一言が。


「……人間、顔じゃないよ!(つとめて明るく)」

それから現在に至るまで、あの発言は我々のみならず、私の友人達をも巻き込み、物議をかもし出している。
……是か否か……?!




モドル モクジ