「正しい恐怖の感じ方」

先輩のあおいさん(番外編「ママは人を選ぶ」参照)は、車の運転(他人が運転するのも)が苦手らしい。

とても、そんな風には見えないのだが。

ある時、私の運転で遊びに行くことになった。

当然のごとくあおいさんは後部座席へ。(おチビちゃんと一緒に)
当然のごとくしっかりとシートベルト着用。

後部座席で私の運転技術を凝視していたあおいさん。

「ミーちゃん、飛ばすなぁ」

だんだん無口になるあおいさん。

「え〜、まだそんなに出てませんよ」
「そうかな……」
「まだまだ、これからですよ」
「……うん」
「あ、ほんでね、あおいさん、こないだの話なんですけど」
「……」
??
ふとバックミラーを覗くと、そこには蒼白になったあおいさんが。

まあ、こんな風に威圧的指導されるよりも、運転手にとってはありがたいんやけど。
誰にでも弱点はあるものだ。



モドル モクジ